たまたま検索で見つけた、というHP経由でのお問い合わせから始まることがほとんどです。
そのお問い合わせのメールや初回面談のときに、
どうして名前がうみねこなんですか?
と聞かれることがあります。
これはアトリエうみねこのHPにもちょっと記載しているのですが、「うみねこ」は私の絵の活動のきっかけと深い関係があります。
もうだいぶ以前のことです。私が初めて画廊に絵を飾っていただいたのは「猫」をテーマにしたグループ展。私の出品作のテーマは「うみねこ」でした。
子どもの頃、うみねこは「海に棲む猫」のことだと思っていて、なんだかものすごい憧れを感じていました。
ある程度の年齢になって、テレビの生中継でうみねこが海鳥だと知った時の残念さ。
もちろん、ある程度の年齢とはいっても、大人になって初めて知った!みたいなノリではなく、まだ小学生の頃だったはずですが、生中継の映像と、がっかりした気持ちだけは憶えています。
鳴き声とか全然可愛くないですし。。。
その残念さが強すぎて忘れられず、大人になってから「海に棲む猫」のイメージをイラストに描きました。そのイラストをたまたま持ち歩いていたときに、あるギャラリーのオーナーさんに見ていただいてグループ展にお誘いいただき、その後に続く絵の活動へのきっかけになりました。
その時に出品した透明水彩のイラストです。

そのような経緯から、うみねこという単語には特別な思いがあります。
うみねこの絵を描かなかったら、今の私はいなかったかも。
将来もしアトリエを持つようなことがあったら、きっと「うみねこ」の名前をつけようと、その頃から考えていました。