2019年02月25日

【とがびアートプロジェクトのシンポジウム】

大学で教職課程も履修している関係上、
ここのところ、児童生徒たちの作品展や関連セミナーなどに行く機会が
増えつつあります。

昨日は、長野県で10年がかりで行われた

とがびアートプロジェクト

の書籍出版記念シンポジウムにお邪魔しました。

こちらの本です。

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とがびアートプロジェクトについては、
実は今回初めて知ったのですが、
長野県千曲市立戸倉上山田中学校1年生の
総合的な学習の題材として始動し、
中学生が主体となって
美術館や地元アーティストと協業しながら
中学校を数日間だけ美術館にする、
というプロジェクトのようです。
もちろん、生徒達みずからも作品を制作展示します。

もしかしたら、このブログをお読みの方で、
関係者の方もいらっしゃるかもしれませんね。

私は今回初めて知ったことなので、
プロジェクトの全貌はわかりませんし、
一体何が現地で起きていたのかもわかりません。
(そういえば私がまだ会社員だったころの話ですし)

ですので、これから、会場で購入した本を読みながら、
私も自分の教え方や教える人としての土台について
もう一度考える機会としたいと思います。

せっかく絵を学んだのならば、
「上手に描けるようになった」と満足するだけでなく、
さまざまな作品に触れ、感じ、知識を積み重ね、
自己表現というところまで辿り着いて欲しい。
私もまだその途中ですが。


posted by アトリエうみねこ at 10:49| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月14日

【平成30年度 東京都公立学校美術展覧会】

‪東京都美術館で開催中の、東京都の公立学校美術展覧会を見学しました。

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東京都の小中高各学校の授業での作品を展示するもので、東京都美術館の公募展展示室3つを使っての大掛かりな展覧会です。

展示室の高い天井のあたりまでびっしりと作品が並んでいました。

図工/美術のほか、技術/家庭科、書道の作品もあり、盛りだくさん。

私は、主に図工/美術で扱う素材や画材、題材などを観点に見学してきました。

‪アトリエうみねこのレッスンでは、内容を絵を描くこと、デッサンをすることに絞っていますが、現在、大学で教職課程履修中の身としては当然それだけでは見識が足りません。

また、調布市の連合展を何度か観ていることもあり、選ばれる題材や素材、モチーフなどにはある程度のトレンドというものがあり、少しずつ動いていっているなと感じます。

私自身が幅広い興味を持ち、作品づくりに挑戦してみる必要があると改めて実感しました。‬

展覧会は2/19まで。
同じフロアの一番奥の展示室では、台東区の小中学校の連合展も開催中でしたので、併せてご観覧も面白いかと思います。
posted by アトリエうみねこ at 22:15| Comment(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月20日

【鉛筆の芯で紙を撫でただけでも色はつく】

デッサンのとき、一生懸命に明暗を追っていると、陰影の部分は一生懸命色を乗せていきますが、明るく見える部分には全く手が入らなくなってしまいがちです。

しかし「明るい=白い」ではなく、紙の白を残すのは、光が最も反射している部分(ハイライト)だけで十分です。

私のレッスンでは、最初に8種類の濃さの鉛筆をご用意いただき、最初のレッスン日に全ての鉛筆の濃さやかきごこちを試していただくワークがあるのですが、

実際にモチーフを描き始めるようになると、たいていの場合、H、2H、4Hといった、色の薄い鉛筆は、使い所がわかりづらいようでなかなか手が伸びません。

また、実際に使ってみても、あからさまに色が着いたように見えないと不安なのか、つい筆圧を強めにしてしまい、「間違えた、と思って消すと、紙に芯の跡が凹んで残ってしまう」となかなか悩ましい硬さを持った濃さです。

とはいえ、鉛筆は、芯が紙に触れるだけでも芯の粉が紙の表面に付きます。その分だけ色は着くので、モチーフの明るい部分に思い切って使ってみましょう。

「産まれたての子猫の頭を撫でるように」

2H、4Hなどの色の薄い鉛筆=芯の硬い鉛筆を使う時に、私がしばしば生徒さんに言うことです。
芯が硬い鉛筆は芯が折れにくいので、カッターで削りながら芯が見える部分を長く作ることができます。ですので、鉛筆を思い切り寝かせて、芯の腹を全部使うつもりで、可能な限りの弱い筆圧で描いてみましょう。

「産まれたての子猫の頭」は、どのくらいの弱さにしたらよいのかをイメージしていただくための比喩です。産まれたばかりの動物はとても小さくて、力を入れて扱うと壊れてしまいそうですよね。
そのとき、どのくらい優しい気持ちで触れるかをイメージしてみるのです。

鉛筆の色が乗った部分は、もう真っ白ではなくなります。
ほんの少しの色味の変化でも、紙面全体の雰囲気が変わることに気づくと思います。
posted by アトリエうみねこ at 18:26| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする