2017年08月15日

【デッサン向きのモチーフって何だろう】

ベーシックレッスンの修了課題や、継続レッスンの中で、生徒さんに自由にモチーフを選んでいただく機会があります。

その時の質問としてよくあるのが、

「どういうモチーフがデッサン向きでしょうか」
「◯◯はデッサンに向いているモチーフでしょうか」

というものです。

私の答えはいつも「描きたいものをモチーフに選んでください、デッサン向きのモチーフというものはありません」という趣旨になります。

そうすると、たいていの場合は「困ったな」という様子でしばらく考えてしまわれるのですが、モチーフが、デッサンに向いている/向いていないという区別は、基本的には存在しないと私は考えています。

私が講師の立場でレッスン用のモチーフを選ぶ時は、その生徒さんにチャレンジしていただきたい技術の練習に適切だろう、という観点で選んだりアドバイスしたりすることは多いです。

ですが、生徒さんご自身がモチーフを選ぶ時は、「これが描きたい」と思うものを選んでいただくのが一番です。

ベーシックレッスンではモチーフが決まってしまっていますが、継続レッスンの生徒さんは、描きたいものがある時は、ぜひ「次回はこれを描いてみたいと思うのですが」とご相談いただければと思うのです。

もちろん、その生徒さんには少し難しいかなというものはあるかもしれませんし、モチーフによっては私の方から重点課題としてテーマ設定をすることもあるかもしれません。。。
それでも、描きたい、という気持ちを持てることこそ大切です。

絵を描くには、「これを描きたい」という欲求や衝動が何よりも大きな原動力になります。描きたいものであれば、たとえ難しくても「どうしても描ききりたい」という気持ちで取り組めるので、完成したときには、上達のステップを一段昇っているかもしれません。

デッサンに向いているか、向いていないか。
簡単に描けるか、描くには難しいか。

そういう観点は、ぜひ忘れてしまってください。
レッスンの中での必要な誘導は私がいたします。私はそのために講師として生徒さんの目の前にいます。
posted by アトリエうみねこ at 00:39| Comment(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月12日

【水溶性グラファイトを試してみました】

レッスンでは、生徒さんからも色々な情報が入ります。先日は、水彩鉛筆があると教えていただき、画材店で探してきました。

水彩色鉛筆はスケッチなとでわたしもよく使っていますが、グラファイトで水溶性のものがあるとは知りませんでした。

さっそく試してみたのがこちら。
左側は普通に描いたもの、右側が水筆で水彩風にのばしたもの。本当に水彩鉛筆ですね。

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水でのばすと思いの外真っ黒になるので、色の濃さの加減や使い所は、慎重に選んで描いていく必要があるかもしれません。

水溶性グラファイトは複数メーカーから発売されているようですが、某画材店のスタッフさんもよくご存知なかったようなので、日本では認知度高くはないのでしょうか。

少しこの画材について自分なりに調べてみようと思います。
posted by アトリエうみねこ at 01:37| Comment(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月12日

【絵が上達していくプロセスはなだらかではなくて】

よく感じるのですが、デッサン(絵)というのは、人生みたいだなと。
。。。人生わかったような言い方でちょっとこそばゆいですが。

モチーフを大局的にとらえたり、細かく観察したり。
描き進めるごとに、すでに描いた部分のバランスが崩れたり。
何度も色を重ねたり削ったりしてバランスを取り直したり。
どこまで描けたら完成なのか、止めどころが難しかったり。
思うように描けなくて迷路に入ってしまったり。
でも完成したときは充実感があったり。

ある生徒さんのレッスンで、モチーフの形を整えていく際の、描写の駆け引きの話をしていて、その後「こうやってあれこれ試行錯誤する感じが、デッサンって人生みたいだと思いませんか」とふと言ってみたら、その生徒さんはしばらく沈黙した後に仰いました。

「つまり、諦めてはいけないということですね。」

その生徒さんは、レッスンを始めてから2年半くらい経っているのですが、もしかして、今その人が日々一番大切にしているのが、諦めない、ということなのかもしれません。

さて、デッサンだけでなく、物事を習得していく過程というのは日々どんどん上達していくという感じではないと思います。日によってはなんだか調子が出なかったり体調に左右されるというのもあるのですが、習得するというのは、今までできなかったことができるようになるということなので、「できた」という実感の積み重ねが必要です。

実感を得るためには、新しいことを実践しなければならないのですが、新しいことは誰もが「うまくいかない」ところから始まります。そして、何度も実践を繰り返し、ある日ふっと腑に落ちる瞬間がきて、その時に一段、階段を上ることができるわけです。

その一段というのは、規則正しく用意されているわけではなく、次の一段までがあっさりだったり、いつまでたっても次の一段に届かないこともあるし、次の一段があるのかどうかもわからないこともあります。

ただ、続けていく限り次の一段は必ずあって、その一段の実感まで諦めずに頑張り続けられるかどうかの差なのだと思います。残念ながら、その一段の実感を待てずに諦めてしまう人は結構多い。

生徒さんには、その一段を上れるまでの時間を諦めないでください、とよくお話します。
生徒さんの次の一段のために、私自身もまだしばらく頑張っていたいと思っています。
posted by アトリエうみねこ at 00:25| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする