2017年08月12日

【水溶性グラファイトを試してみました】

レッスンでは、生徒さんからも色々な情報が入ります。先日は、水彩鉛筆があると教えていただき、画材店で探してきました。

水彩色鉛筆はスケッチなとでわたしもよく使っていますが、グラファイトで水溶性のものがあるとは知りませんでした。

さっそく試してみたのがこちら。
左側は普通に描いたもの、右側が水筆で水彩風にのばしたもの。本当に水彩鉛筆ですね。

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水でのばすと思いの外真っ黒になるので、色の濃さの加減や使い所は、慎重に選んで描いていく必要があるかもしれません。

水溶性グラファイトは複数メーカーから発売されているようですが、某画材店のスタッフさんもよくご存知なかったようなので、日本では認知度高くはないのでしょうか。

少しこの画材について自分なりに調べてみようと思います。


posted by アトリエうみねこ at 01:37| Comment(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月12日

【絵が上達していくプロセスはなだらかではなくて】

よく感じるのですが、デッサン(絵)というのは、人生みたいだなと。
。。。人生わかったような言い方でちょっとこそばゆいですが。

モチーフを大局的にとらえたり、細かく観察したり。
描き進めるごとに、すでに描いた部分のバランスが崩れたり。
何度も色を重ねたり削ったりしてバランスを取り直したり。
どこまで描けたら完成なのか、止めどころが難しかったり。
思うように描けなくて迷路に入ってしまったり。
でも完成したときは充実感があったり。

ある生徒さんのレッスンで、モチーフの形を整えていく際の、描写の駆け引きの話をしていて、その後「こうやってあれこれ試行錯誤する感じが、デッサンって人生みたいだと思いませんか」とふと言ってみたら、その生徒さんはしばらく沈黙した後に仰いました。

「つまり、諦めてはいけないということですね。」

その生徒さんは、レッスンを始めてから2年半くらい経っているのですが、もしかして、今その人が日々一番大切にしているのが、諦めない、ということなのかもしれません。

さて、デッサンだけでなく、物事を習得していく過程というのは日々どんどん上達していくという感じではないと思います。日によってはなんだか調子が出なかったり体調に左右されるというのもあるのですが、習得するというのは、今までできなかったことができるようになるということなので、「できた」という実感の積み重ねが必要です。

実感を得るためには、新しいことを実践しなければならないのですが、新しいことは誰もが「うまくいかない」ところから始まります。そして、何度も実践を繰り返し、ある日ふっと腑に落ちる瞬間がきて、その時に一段、階段を上ることができるわけです。

その一段というのは、規則正しく用意されているわけではなく、次の一段までがあっさりだったり、いつまでたっても次の一段に届かないこともあるし、次の一段があるのかどうかもわからないこともあります。

ただ、続けていく限り次の一段は必ずあって、その一段の実感まで諦めずに頑張り続けられるかどうかの差なのだと思います。残念ながら、その一段の実感を待てずに諦めてしまう人は結構多い。

生徒さんには、その一段を上れるまでの時間を諦めないでください、とよくお話します。
生徒さんの次の一段のために、私自身もまだしばらく頑張っていたいと思っています。
posted by アトリエうみねこ at 00:25| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月28日

【調布市の小学校連合図工展 1/27〜1/30】

調布市内の公立小学校20校及び調布特別支援学校から、児童の作品が出展される連合図工展。
昨年、生徒さんのお母様から伺って、初めて展覧会の存在を知りました。

昨年展覧会を観に行ったときに、小学校の図工教育はずいぶんいろいろな試みをしているのだなと大変興味を持ったため、今年も開催を楽しみにしていました。

調布市役所の隣、たづくり2Fの南北ギャラリーにて、市内小学校の連合図工展が始まりました。1/30まで。さっそく見学してきました。
#調布 #小学校 #図工展 #図工 #たづくり #展覧会 #ギャラリー


早速、初日に伺ってきました。

私のデッサンレッスンは、本当にデッサンしかしませんし、基本的には大人の初心者向けの内容です。ただ、子供さんにデッサンを習わせたいというお問い合わせもたまにはあります。

私は美術教員の免許も経験もないし、造形教室のスタッフもしたこともないので、お教室の本来の趣旨と私の対応可能範囲について説明した上で、保護者様にご納得いただければレッスンをお引き受けしています。

そのようなわけで、現在は2組のレッスンをお引き受けしていますが、どうしたら様々な年齢の子供さんをスムーズにデッサンへ誘導していけるのか、常に手探りです。

学校の図工教育で何が行われているのかは、非常に興味がありますし、私にとっては必要な情報です。実際に作品を見ながら、「子供たちをどのようにこの題材に導いていくのだろうか」とか「何年生になるとどのくらい抽象的なテーマに取り組めるのか」とか、授業の進め方や、認知の発達過程などについてあれこれイメージを巡らせ、レッスンにどう活かしていったら良いのかを考えるのが面白いです。

「デッサン」という言葉のイメージは、一般的には「窮屈なもの」かもしれませんが、そういったイメージを超えて、生徒さんが子供でも大人でも「よく見て発見しながら描くことは楽しいことだ」ということを、試行錯誤しつつ伝え続けていけたらいいなと、改めて心に決めながら会場を巡りました。

調布市の小学校連合図工展、1/30(月)まで、たづくり2Fのギャラリーで開催中です。最終日は早めに終了となるようなので、ご興味のある方は展覧会スケジュールにお気をつけてご覧ください。

調布市のHP、連合図工展の案内ページ
http://www.city.chofu.tokyo.jp/www/contents/1292982128503/index.html
posted by アトリエうみねこ at 23:03| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする